こんにちは。
今まで技術的な記事しか投稿していませんでしたが、 今回はキャリア設計について思ったことを書いていこうと思います。
といっても、私自身経歴が豊富で優秀ということではありませんので、どういったことを主軸にするかといいますと、
とある頭文字からとったFIREという今アメリカのGEEKな若手の間で話題になっている動きについて考察してみます。
FIREとは??
FIREとは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとったものです。
この意味は、「経済独立、早期退職」という意味です。
先日目にとまって関心があったので、記事に残そうと思いました。
至ってシンプルですね。 そして話題となるのであれば、ただ「ニートになろう!」ということではなさそうですw
Pete Adeney
Pete Adeneyという現在ブロガーとして生活している方が、このブログで自分の経験を記事にしたのが火種のようです。
このブログのモットーは、「倹約は解放であり、剥奪ではない」 彼は元ソフトウェアエンジニアで奥さんもエンジニアだったそうです。そして、職場は30歳で退職したそうな。 では、いったいどういった内容がFIREなのか、どうしてこの動きが話題になっているのかを見ていきましょう。
4%ルール
この動きの中で一番重要なのが、4%ルールというもの。
簡単に言うと、毎年の引き出し額を総資産の4%に抑えるというルールです。
例えば、資産が3,500万円だとすると、140万円を毎年引き出して使うということです。 この計算でいくと、25年間もつことになりますね。
もちろん、この総資産を毎年引き出すだけではありません。 なんらかの手段で資産を維持していかなければならないということです。
なんか期待し過ぎて、結局「働くのかい!」と思う方もいるのではないでしょうか笑
ただ、この4%ルールを実行することで、総資産を増やしたりすることができる、 増やすことができるという言い方より、私は、効率的にストレスなく稼ぐことに注力できるのではないかとかんじました。
では、先人たちは如何にして生活を維持させているのでしょうか?
現実的に考えて
ここからは私の個人的な意見も盛り合わせていきます。
4%ルールは素晴らしいと思いますが、これを日本で現実的に実行できるか考えてみます。
第一人者である、Pete Adeneyさんはインデックスファウンドを運用しているとのこと。
わたしは特に投資に詳しくないので、どれくらいの時間をかけたりお金をかけたりするのかよくわからないですが、 投資と聞くと自分の容量で運用できるイメージなので、理にかなっていますね。
また、他のFIREの先人の中には、元ウォールストリートで勤務していた方や、インテルでエンジニアをしていた方などの情報がありました。
んー単純に経歴が素晴らし過ぎて実感が湧かない...
ただ、趣味をそのまま稼ぎにしている方も多いそうです。
そこに焦点をあてます。
エンジニアだとしたら、友人と組んで何かプラットフォームを作成したり、Webアプリやスマホのゲームなどを作成して収入を得るということも考えられますね。 サーバーの運用費はそのまま4%ルールを適用すれば、コスト面も考慮しながら開発できます。
また、アクセサリーをつくって販売とかでもいいですね。ハンドメイドの作品を販売できるサービスもすでに存在します。
これらのことって、今の時代だからこそできることなのではないでしょうか!
このFIREの動きは、この時代だからこそ必然的に起こったのでは?とも考えられます。
もう少し具体的に数字を元にして考えてみましょう。
より具体的に
(※ ちょっとググっただけなので、本当に正確な数字でないことはご承知下さい。)
東京都の平均年収を調べました。
厚生労働省発表の「賃金構造基本統計調査」によると、約615万でした。 これは、平均年齢42歳、平均勤続年数12.2年ということです。
大体30歳までにリタイアということを考えると、年収600万を超える人は稀でしょう。
若手、大体20歳〜29歳でいうと、250〜400万くらいでしょうか。
上記の例で出した3500万円の資産をつくろうとしたとして、この平均年収を元にFIREを実現しようとすると、どういう計算になるでしょう。
かなり数字を大雑把で計算しますw
例: 年収350万 (内ボーナス60万、基本給額面24万) (=月々手取り19万) 一人暮らしの費用: 家賃6万、光熱費1万、食費2万、定期代1万、ケータイ/ネット代1万 (=計11万)
この年収が毎年ということではないでしょうが、これを元にすると、 月々の余りは、約8万円といったところでしょうか。個人差で、交際費やもっとここ抑えられるといったところもあるでしょうが、ここではこの数字だとします。
この8万円を毎月貯蓄し、ボーナスを全額貯蓄したとすると、約155万円を毎年貯蓄できる計算です。 これで3,500万を貯めようとすると、約22年ほどかかりますww
これでは既に定年退職のほうが近いということになってしまいますね笑
Pete Adeneyさんは、奥さんと各750万円を稼ぎ、無駄遣いを一切やめて家を購入してリタイアしたそうです。 確かに、二人でと考えると現実的な数字になってきそうです。
単純に350万×2=700万円で、単純に費用が2倍かかるとして毎年310万円貯蓄できるとすると、約11年で3,500万円に到達します。
確かにちょっとは現実的な数字になってきましたね。
これを調べているときに面白い統計を見つけました。 日本における子供を出産〜大学にあげるまでの養育費をまとめたサイトです。
一人の子どもの出産から大学卒業までの総費用 : 関連資料 : 子ども応援便り
これによると大体3,000万円/1人くらいでしょうか。 総資産3,500万円だとしても子供1人育てる養育費で消えてしまうので、やはり総資産の維持は重要なようです。
さて、計算はかなり大雑把でしたが、具体的に考えてみたところでかなり実現するには難易度が高いようにも思います。
ですが、ここでようやくこの記事の大事なところです笑
自由だからこそ
Pete Adeneyさんは優秀でお金を稼げるからFIREを実行したというわけではないということです。 毎日同じ職場、同じ時間に出勤し、同じ顔を見て仕事をするというライフスタイルを、自分のしたいようにするにはどうしたらいいかを考えた結果なのではないでしょうか。
アメリカではエンジニアの地位が高いです。日本では真逆なかんじですね笑 でも、国内ばかりみていては、一向に先が見えないままです。エンジニア(デベロッパー)やプログラマーというのは、皆さんが毎日使用してるといっていいシステムなどを開発し、日々イノベーションを起こす職業でもあります。YouTuberのように、好きなことで生きていくというわけではないですが、また違った側面から新しい働き方を提案&実行できる人たちでもあるような気がします。
また、どんどん国内におけるルーティング作業はコンピュータやロボットに代替されていき、より市場で自分の価値を証明していくことが困難になっていくのではないかとも思います。
FIREという動きも日本国内では、また違ったかたちで実現できるかもしれませんね。
以上.